太陽光発電と地球温暖化の影響は、あるのでしょうか?
太陽光発電をはじめとする、地球に優しいエネルギーの開発を求める大きな理由として、「地球温暖化」という言葉をよく耳にします。地球温暖化、というのは、地球全体の気温が上昇する現象をいいます。これは、人間の経済活動によって、大気中の二酸化炭素など、熱を吸収する性質をもつ「温室効果ガス」が増加する一方で、二酸化炭素を吸収してくれるはずの森林が破壊されていることが原因です。
では、地球温暖化が進むとどのような影響があるのでしょうか?
地球温暖化は、異常気象や、自然の生態系への影響をもたらす可能性があります。環境省の「地球温暖化の日本への影響2001」によると、日本では今後、南日本で+4℃、北日本で+5℃、100年間の年平均地上気温が上昇すると予測されています。
これは、森林の生態系や農業に大きな影響を与えます。たとえば、海面が上昇した結果、低海岸地域では農業土壌の地下水位が上昇し、塩害が懸念されます。これはとうもろこしや麦、大豆といった農作物を輸入に頼っている日本にとっている日本にとって他人事ではありません。地球温暖化によって、輸入相手国の生産に影響が及ぶと、それは日本の食糧事情にも大きな影響を及ぼすことになるのです。